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N . 8 8 「ひょうちゃん」  崎陽軒 (きようけん) (横浜)

オヤジの遺品の一つに 八十年は 経っているであろう すずり箱がある。私が受け継いで 四十余年になる。その箱の中に、「水滴」や「水差し」と 呼ばれるものがあるが、これは すずりに 水を差すための道具だ。その横に 陶器製のひょうたん型の長さ5~6センチのものがある(写真参照)。四十年以上も前からそこにあるのだ。

 調べてみると、横浜の 中華料理 "崎陽軒”(きようけん)の シュウマイを こーたら(買ったら) 付いてくる 醤油入れ「ひょうちゃん」と 分かった。 オヤジは これを 何時 どうやって てにいれたかは分からないが、墨をするときに これに水を入れ、すずりに "ぽたッ、ぽたッ」と落としていたんかなぁ

、そーして 墨をすりながら 文章を考えていたんか、と おもうと、つい 思わず 「ニヤリッ」としながらも、同じ墨とすずりを使いながら どうして オヤジほどのすばらしくうまい字が書けないのかとも思う 今日この頃である。

「ひょうちゃん」には 始めは 絵のないものだったが、漫画「フクちゃん」を描いた 横山隆一さんが「なにもないのは さみしい」ので 絵を描いたと言われているそうだ。

写真二枚: 「ひょうちゃん」と 横山隆一さん


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