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NO. 9 8 浄瑠璃寺 (じょうるりじ 五木 寛之 百寺巡礼)
- giyaman
- 2017年5月12日
- 読了時間: 2分




TV H.29.5.4 再放送
真言律宗 小田原山 浄瑠璃寺 (別称 九体寺) 平安時代後期
じやうるりの
なをなつかしみ
み雪ふる
春のやまべを
ひとりゆくなり
会津 八一 さん(あいづ やいち) (歌人)
浄瑠璃という名の 懐かしさに惹かれて 雪の降る春の山辺を
お寺に向かって 一人歩いてゆく
私がこの寺を 訪れたのは もう半世紀前になる。観光客は 誰も
居なくて 地道に 夏草が芽吹き始めた5月。草いきれを 胸
いっぱい詰め込みながら、無人土産店の竹筒にお代を入れ、なす
、きうりを一夜漬けにしようか、 なんかと頭の中で 早くも
舌鼓を打ちながら、5月というのに すでに太陽は 私を焦がす
がごとく じりじりとてっぺんへ よじ登ってくる そんな参道の
傍らには 大好きな「馬酔木( あしび )」が、その香りで
「こっちやで」と誘ってくれ、背の低い私の頭を撫でてくれ
そうな かわいらしい ちっちゃな山門に たどり着いた。
くぐり入ると、目前に「 宝池 」、左手 東方に 三重塔(国宝)、
[ 此岸 」 (しがん)を 表し、右手 西方に 本堂(阿弥陀堂)
(国宝)「 彼岸 」を表し 「 西方浄土 」となる。
草木は、ほんすこし手を入れながらも 自然のままの様子を保って
居るのがうれしい。そして 私が歩く音以外 とんぼの羽音しか
聞こえない静寂が ここには ある。
誰もいない。これが 至高の喜びか!!ああ、うれしや!!
==写真 (4枚)==(百寺 巡礼 から いただきました)
「 山門 三重塔(薬師堂) 本堂(阿弥陀堂) とんぼ
シルエットの 素敵なおひとは 五木 寛之さんです。
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