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NO. 1 0 2 * 6 / 1 0 時の記念日 掛時計 (吾輩は 猫である 第一章 その二)
- giyaman
- 2017年6月9日
- 読了時間: 2分
掛時計 通称 柱時計 ボンボン時計。
吾輩は 猫である。 名前はまだ無い。
かなり前、柱時計のネジを巻くのは 当家小学五年生の少年の役目だ。8日巻で、ちょうど日曜日に「足継ぎ」と称する木の台を持ってきて、ゆっくり「ぎりぎりこ、ぎりぎりこ」と 音を立てながら 巻きすぎない様に、巻足らない様にする。その当時の柱時計は、主人が昭和11年頃結婚した祝いにいただいたものらしく、もう 80年ぐらい前になるようだ。
時間になると まるで我ら猫が獲物にとびかかる寸前 尻をもぞもぞ動かすような、遠慮がちな「じい~~いりッ」と前奏曲がした後に 「ぼじょい~~ん ぼじょい~~ん」と、なんともまあ セピア色も消えかかっているような 「 音 」と書くより「 おと 」の字がぴったしくるような、古色がぷんぷんにおってくるような こげくさい「 おと 」が、六畳の間に響く。
むろん 吾輩は数を数えられるので、「 おと 」が12個鳴ると、ちゃぶだいの横に鎮座して、食事にありつけるのを 「 じ~ッ }と待つのである。
第一章 その二 終
次回まで「 じ~ッ 」と待つのだぞ。 予定は まだ無い。
=== 写真3枚 ===
#(長方形型)
「 筋ガラス( 通称 )」 セイコウシャ製
45cmx19cmx11cm10日巻 時打ち 半打ち
むくのけやき材 文字盤ーホーロー仕様
大正11年頃(1922) 長針 短針はピン止め
値段 15円
#( 丸型 )
「 本四つ丸 」( 通称 だるま )
イングラハム社製( 米 ) 寄木細工



54cmx33cmx11cm 8日巻 時打ち
明治時代に輸入 約100年前
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