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NO. 148 恋人たちの 御堂筋   5 / 1 1 ( 昭和 1 2年 完成 )

ある日の デート。

私は O L 3年目。彼と同じ会社で デートも3年目。 でもね 彼は 横浜支社へ転勤して1年が過ぎたの。

今は 遠距離恋愛中です。 毎月一度 土曜の午後に 彼が大阪へ来て、いつも 大阪駅から難波まで 雨でも風が吹いても 腕を組んで 楽しい時間を共有するんですよ。 歴史散歩もあり、お気に入りの喫茶店や レストランをさがしたり・・・夕刻の暮れ泥む(くれなずむ)ころ 街灯が映し出す 現実と幻想との境目のグラデーション・・・楽しい 楽しい 胸はずむ 大切な時間。

でもね、

「 時 」は すぐに 二人を追い越してゆくんです。

だから いつも いつも 逢いたい 逢いたい 逢いたい。

逢っていても あまり話しすることも無いの。

逢わない日は とってもなつかしく思えるし

逢わなくても 忘れることなんかないし でも

逢わなければ 離れてしまうような気もするのよ、だから

逢える日ばかりを 何時も待ている私が ここに居る。

こんな気持ち どう言えばいいんでしょう、教えて・・。

はやく 大阪へ戻ってきて・・・と 胸の中で叫びつつ

街灯が 灯ともしごろ 二つの影が寄り添って

南御堂あたりをゆっくり歩いています。

彼と同じくらい大好きな「 御堂筋さん 」

今日もありがとう。

      終。

=== 写真 1枚 ===

秋の 御堂筋と いちょうの木 ( テレカより )


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