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NO. 1 4 9 木戸を 開けて

  • giyaman
  • 2018年5月25日
  • 読了時間: 1分

お母さん、許してください。 僕は 今晩 家を出ます。 お母さんの その後ろ姿 目に焼き付けておきます。

いつも僕の見方をしてくれましたね。

なんか あなたの後姿が ぽっと明るくなったような気がします。

もう行きます。 なにもいわずに そっと 裏の木戸をあけて行きます。 もうすっかり灯りの消えたこの街  ああっ、ついに僕は一人で この暗い街へ出るんだ。 淋しい 淋しい 淋しい、でも出発します。 さあ 一歩を・・・アアッ 淋しい。

ぼくは 前から決めていたんです。 多分長い旅になるでしょう。 たとえ お母さんでも 止めることは出来ないんです。 お母さんは 僕のわがままを許してくれますか。

多分 僕は さ迷い歩くでしょうが、

お母さん、 いつか 僕のさまよいが終わるとき、あなたの胸元の暖かさで 包んでくれるでしょうか。

僕の 遠い憧れ 長い旅の終わるとき、

疲れ果てて 帰るでしょう。

でも、僕の心の中に、語りつくせない実りが こぼれそうになっているのを あなたに見てほしい。

その日が来るまで 遠い旅はやめられないんです・・・

お母さん、 その日まで  さようなら。

===== 小椋 佳 の 世界 ====


 
 
 

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